一般社団法人だんだん会 グループホームわいわい白州
グループホームとは
正式名称「認知症対応型共同生活介護」
日本には、「精神障害者グループホーム」「知的障害者グループホーム」「重度心身障害者グループホーム」など日常生活上支援が必要な障がい者などが共同で生活する場として「グループホーム」があります。
その中で、認知症高齢者を対象としたグループホームが制度化されたのは、1997年であり、その後2000年にスタートした介護保険制度の中に位置付けられ、全国に普及しました。
介護保険法より
認知症対応型共同生活介護の事業は、要介護者であって認知症の状態にあるものについて、共同生活住居において、家庭的な環境の下で入浴・排泄・食事等の介護その他の日常生活上の世話及び機能訓練を行うことにより、利用者がその有する能力に応じ、自立した日常生活を営むことができるようにするものでなければならない
1.共同生活の場
集団生活(規則・スケジュール・集団優先)と違い、入居者それぞれの生活を優先しながら、共にかかわって暮らす
2.家庭的な環境
施設ではなく、「自宅ではない家・在宅」として、家庭的な住宅環境・人的環境・精神的環境で暮らせるようにする
3.有する能力に応じ、自立した日常生活
失った力ではなく、今ある力を生かして、なるべく本人の能力に応じた自立した生活を送れるよう「徹底した自立支援」での支援を行う
4.小集団
認知症の人は、認知障害のため大集団の生活は困難なので、小集団の良さを生かして他の人とうまくかかわりながら生活できるよう支援する
5.入居者主体の家
「施設にお預かりする」という姿勢で介護・支援するのではなく、入居している認知症の方々が主役・主体の家として、生活のさまざまなことを決定していくように支援する
6.参考図書
生き返る痴呆老人 宮崎和加子共著 筑摩書房(2003)
大逆転の痴呆ケア 和田行男著 宮崎和加子サポーター 中央法規出版(2003)
認知症の人の歴史を学びませんか 宮崎和加子著 中央法規出版(2011)